元FBI長官ジェームズ・コミーの起訴〜トランプ大統領による圧力の背景〜

2025年9月25日、アメリカ連邦捜査局の元長官ジェームズ・コミーが起訴された。なぜコミーが起訴されたのか、ドナルド・トランプ大統領がどのようにコミーが起訴されるよう検察に圧力をかけたのか、起訴の経緯がどうして異常だったのか等について解説していく。

トランプ大統領による連邦準備制度理事解任の阻止〜トランプによる連邦公開市場委員会の完全的支配がかかってる?〜

2025年9月9日(現地時間)、連邦第一審裁判所はドナルド・トランプ大統領による連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board、通称FRB)の理事であるリサ・クック(Lisa Cook)の解任を一時的に差し止めた。金利の利下げを目指しているトランプがクックを解任した背景、クックの解任には正当な事由がないとした裁判所の判決内容、上告において連邦最高裁がクックの解任を認める可能性、そして金利を設定する連邦公開市場委員会のトランプによる支配がクックの解任にかかっている理由を解説していく。

トランプ関税を無効化した判決〜それでも当面関税が維持される理由〜

2025年8月29日、連邦巡回控訴裁判所はドナルド・トランプ大統領が国際緊急経済権限法に基づいて課した関税について違法であるとの判断を下した。なぜ裁判所がトランプに課税権限がないと判断したのか、なぜこの判決を踏まえても関税は当面効力を持ち続けるのか、そして連邦最高裁が最終的に関税を無効にする可能性について解説していく。

トランプによる4.6億ドルの支払い命令を取り消したニューヨーク州控訴裁判所の判決〜州最高裁でトランプは全面的に免責される?〜

2025年8月21日(現地時間)、ニューヨーク州控訴裁判所はドナルド・トランプに4.6億ドル(約680億円)の支払いを命じていた第一審裁判所の命令を取り消した。ニューヨーク州が原告であるという珍しい民事訴訟の背景を説明し、トランプの金銭的以外の法的責任を認定した裁判所の判決内容を読み解いた上で、今後トランプが州最高裁により全面的に免責される可能性について解説していく。

トランプによるワシントンD.C.警察の乗っ取りと州兵の動員〜ワシントンD.C.が州でないから起こった背景〜

ドナルド・トランプ大統領は8月11日(現地時間)、首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)の警察を自分の管理の下に置き、ワシントンD.C.の州兵を動員すると発表した。この行為がどういうことなのか、これがなぜワシントンD.C.だからできたのか、この行為にどのような問題があり得るのか、そしてワシントンD.C.が州だったらどう違っていたのかなどを解説していく。

トランプが仕掛けた連邦下院選挙区割り戦争〜テキサス州の民主党州議員は他州に脱出して抵抗〜

テキサス州では、ドナルド・トランプ大統領の求めに応じて共和党が提案した連邦下院選挙区の区割り案に対し、民主党州議員が反発し他州に脱出した。ここでは、トランプがこの騒動を起こした背景、州議会が連邦議員の選挙区割りに関与する理由、民主党議員が他州に脱出しなければならなかった事情、そして区割り戦争が全国に広がっている状況などを解説していく。

「エプスタイン・ファイル」未公開問題とトランプ支持者の反乱〜トランプ政権にとって致命傷となりかねず〜

2025年7月上旬からアメリカの政界を独占している話題は「エプスタイン・ファイル」未公開問題。なぜ6年前に死亡したジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)に関連する文書がトランプ政権の致命傷になりかねないかについて、エプスタインの犯罪歴やエプスタインに関する陰謀論、そしてこの問題に対するドナルド・トランプ本人、トランプ政権、連邦議会、トランプ支持者の反応を説明しながら解説していく。

トランプによる労働統計局局長の解任〜連邦準備制度理事議長も解任され経済界が不安と混乱に陥るか〜

2025年8月2日(現地時間)、ドナルド・トランプ大統領は雇用統計が気に入らないという理由で労働統計局(Bureau of Labor Statistics、通称BLS)の局長を解任した。この数ヶ月間、トランプ大統領は連邦準備制度理事議長(Chairman of the Federal Reserve Board、通称FRB)の解任を仄めかしていたことから、BLS局長とFRB議長を解任する大統領権限を説明し、解任騒動による経済界への影響を解説していく。

移民の子供にアメリカ国籍を与えないトランプ大統領令〜最高裁の判決により当面有効〜

ドナルド・トランプ大統領は2025年1月20日、アメリカ国内で生まれた子供全員に国籍を与える「出生地主義」について移民の子供に関してのみ否定する大統領令を発し、連邦最高裁は2025年6月27日(現地時間)、この大統領令の執行を当面認める判決を下した。ここでは、「出生地主義」の憲法上の根拠、トランプ政権が同主義を移民の子供に適用させない理屈とその合憲性、そして連邦最高裁の直近の判決について解説していく。

日本製鉄によるUSスチールの買収条件〜今後アメリカの政治に振り回されかねない実質の「国有化」?〜

2025年6月、ドナルド・トランプ大統領は日本製鉄によるUSスチールの買収を承認し、取引が成立した。ここでは、アメリカ政府が課した条件がUSスチールの経営にどのような影響を及ぼすかについて解説し、政治的な理由から買収は成立しないとの予測がなぜ外れたのかについて振り返る。