選挙から撤退したのになぜ勝てる〜 アメリカの予備選で起きた2つの異例〜

2026年8月、選挙戦から一度撤退した候補が予備選で勝利するという不思議なことがアメリカで立て続けに起きた。8月11日(現地時間)には、ウィスコンシン州(Wisconsin)で実施された民主党知事予備選で、一度撤退した後に選挙戦に復帰したデイビッド・クロウリー(David Crowley)が勝利した。8月4日(現地時間)には、ミシガン州(Michigan)の連邦下院共和党予備選でトーマス・J・スミス(Thomas J. Smith)が選挙戦から撤退した状態のまま勝利した。本稿では、2つの異例の予備選から、アメリカにおける「選挙からの撤退」の意味と予備選での有権者の投票行動を見ていく。

ミシガン州の民主党上院予備選で反主流派が勝利〜上院多数派奪還への影響とは〜

2026年11月の中間選挙で民主党が連邦上院の多数派を奪還するためには、ミシガン州は絶対に落とすことのできない州である。8月4日(現地時間)、そのミシガン州で行われた民主党予備選において、反主流派で民主社会主義勢力に支持されたアブドゥル・エル・サイード(Abdul El-Sayed)が勝利して、民主党の指名を獲得した。本稿では、なぜミシガン州の連邦上院選が民主党の上院多数派奪還にとって重要なのか、なぜ民主党有権者は反主流派候補を選んだのか、そしてこの結果が中間選挙全体にどのような影響を及ぼし、日本企業にどのような意味を持つのかを解説する。

2026年連邦上院選の展望〜民主党の険しい道のり〜

2026年11月、アメリカでは連邦下院の全議席と連邦上院の1/3の議席が改選される中間選挙が行われる。ここでは、なぜドナルド・トランプの支持率が低迷しているにもかかわらず、民主党が上院で過半数を奪還するのが難しいのかを、注目される州の分析を交えて解説していく。

データで見るトランプの勝利〜勝利はトランプ個人のものであり共和党のものではあらず〜

大統領選では共和党のドナルド・トランプが勝利したが、これはトランプの個人的な勝利であり党としての勝利ではなかった。そう言い切れる理由について、同時に実施された連邦上院選の結果をベースに解説していく。

大統領選の開票の進み方〜州によって異なるハリス票とトランプ票の開票順序〜

アメリカでは選挙の仕組みが州ごとに異なることから、開票の進み方が州によって大きく異なる。郵便による票と当日の票の違いを説明し、今年の大統領選における激戦州の各州において、カマラ・ハリスの票とドナルド・トランプの票のどちらが先に開票されることが想定されるかを解説していく。

2024年大統領選の世論調査の現状⑪〜10日29日時点でハリスの支持の下落が止まり、ペンシルベニア州の重要性が明確に〜

現地時間の11月5日(火)の投票日まで1週間。10月29時点での世論調査によるとハリスの支持の下落がやっと止まり、ペンシルベニア州での勝利が極めて重要になってきていることを解説する。