アメリカ連邦議員の手厚い手当

アメリカ連邦議員の手厚い手当

アメリカの連邦議員には手厚い手当が与えられている。ここでは、アメリカの連邦議員が、基本的な歳出に加えて、どのような活動費をどれほど受け取っているのかを解説していく。

連邦下院議員にはいくら支給されるの?

連邦下院議員は小選挙区から選出されており、17万ドル(約2600万円)の歳出と約200万ドル(約3億円)の活動費が支給される。

歳出は、一般の連邦下院議員だと年間17万4000ドル(約2600万円)、議長だと年間22万3500ドル(約3300万円)、各党の院内総務(majority/minority leader)だと年間19万3000ドル(約2900万円)。

活動費は議員代表職務手当(Member’s Representational Allowance)と呼ばれ、金額は議員によって異なる。各議員に支給される議員代表職務手当の範囲は185万ドル(約2億8000万円)から209万ドル(約3億1000万円)で、平均は193万ドル(約2億9000万円)。

議員代表職務手当は次の3つの要素から構成されるが、一括で支払われる。各要素にどれほど割り当てるかは議員の裁量に委ねられている。

  • スタッフの人件費〜143万ドル(約2億1000万円)の固定額。議員代表職務手当を使って採用できるスタッフには18人の上限がある
  • 事務所費〜13万ドル(約2000万円)の固定額と変動額から構成され、変動額は交通費と選挙区の家賃によって異なり、交通費はワシントン首都と選挙区の行き来や選挙区内の移動にかかる費用による
  • 郵便代〜変動額であり、選挙区内の住宅の数によって決まる

連邦上院議員にはいくら支給されるの?

連邦上院議員は州単位で選出されており、17万ドル(約2600万円)の歳出と400万ドル(6億円)を超える活動費が支給される。

歳出は、一般の連邦上院議員だと年間17万4000ドル(約2600万円)、上院議長代行(president pro tempore)および各党の院内総務(majority/minority leader)だと年間19万3000ドル(約2900万円)。

活動費はスタッフ・事務所費用会計(Senators’ Official Personnel and Office Expense Account)と呼ばれ、金額は議員によって異なる。各議員に支給されるスタッフ・事務所費用会計の範囲は400万ドル(約6億円)から620万ドル(約9億3000万円)で、平均は435万ドル(約6億5000万円)。

スタッフ・事務所費用会計は次の3つの要素から構成されるが、一括で支払われる。各要素にどれほど割り当てるかは議員の裁量に委ねられている。

  • 政策スタッフの人件費〜64万ドル(約9500万円)の固定額
  • 事務スタッフの人件費〜選出されている州の人口によって異なり、支給額の範囲は324万ドル(約4億8000万円)から510万ドル(約7億6000万円)
  • 事務所費〜ワシントン首都と選出されている州、同州の人口および同州内の住宅の数によって異なり、支給額の範囲は13万ドル(約1900万円)から45万ドル(約6800万円)

連邦下院議員と異なり、連邦上院議員が手当を使って採用できるスタッフの人数に上限はない。

さらに、連邦上院議員は選出されている州内で事務所を構えるために連邦政府が保有する建物内で事務所を無償で借りることができ、適切な場所がない場合は事務所費が補填される。また、家具や装備品についても、ワシントン首都の事務所なら借りることができ、地元の事務所なら一定の額まで補填される。

連邦議員の活動費の使用用途にはどのような制約があるの?

上院議員も下院議員も、活動費は議員としての正式な活動のために利用される必要があり、政治・選挙活動や個人的な支出に充てることはできない。また、連邦下院議員の議員代表職務手当はアルコール飲料に当てることができない。

連邦議員の活動費の支出は公開されているの?

連邦議員の活動費の支出は四半期ごとに公開されており、連邦上院議員の報告書はこちら、連邦下院議員の報告書はこちらから閲覧できる。

公開情報の粒度は細かく、事務所費はもちろんのこと、各スタッフの給与や旅費に加えて備品の購入や食費まで、支出先、支出の日付、支出の項目、支出の金額が数ドル(数百円)単位で個々に記載されている。

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