トランプを必要としながら、トランプを避ける共和党〜2026年中間選挙のジレンマ〜

2026年の中間選挙を前に、共和党候補者の間でドナルド・トランプ大統領と距離を置く動きが広がっている。一方、トランプ自身は共和党支持者の多い地域を中心に集会を開き、「自分が投票用紙に載っていると思って投票してほしい」と呼びかけている。トランプには共和党支持者を動員する力があるが、その存在は民主党支持者の投票意欲も刺激しかねない。こうした共和党候補者とトランプの選挙戦略の食い違いから、2026年中間選挙で共和党が直面しているジレンマを解説していく。

巨額の選挙資金があっても苦戦する共和党〜2026年中間選挙で広がる守りの戦い〜

2026年11月3日(現地時間)の中間選挙を前に、共和党側は巨額の選挙資金を武器に選挙戦を展開している。ドナルド・トランプ大統領を支援する政治団体だけでも数億ドルを抱え、激戦州に大量の広告を投入している。一方、民主党全国委員会は借金を抱えているものの、個々の民主党候補には多くの資金が集まっている。本稿では、両党の選挙資金を比較し、民主党側が資金をより効率的に活用できている理由と、共和党が従来の地盤を守るために巨額の資金を投入せざるを得なくなっている現状を解説する。

2026年連邦下院選の情勢〜民主党が僅差で過半数を獲得する勢い〜

2026年11月3日(現地時間)の中間選挙まで1カ月半を切った。中間選挙の連邦下院選では大統領の政党が議席を減らすのが通常で、トランプ大統領の支持率が30%台に落ち込んでいるなか、共和党には強い逆風が吹いている。本稿では、連邦下院選で競争性のある選挙区が減っている背景を説明したうえで、2026年の連邦下院選において民主党が僅差で多数派を奪還できそうな情勢であることを解説していく。なお、連邦下院選と同時に行われる連邦上院選の情勢については、こちらの4回連載を参照。

2026年連邦上院選の情勢④〜戦場が広がっている共和党牙城の2議席〜

2026年11月3日(現地時間)の中間選挙まで1カ月半を切った。民主党が連邦上院で多数派を獲得するには共和党から少なくとも4議席を奪う必要がある。本稿では、共和党の牙城でありながら競争性が高まったカンザス州(Kansas)とネブラスカ州(Nebraska)を取り上げる。あわせて、年初には注目されたものの現在は主要戦場から外れたミネソタ州(Minnesota)とフロリダ州(Florida)の情勢を確認し、最後に全4回を通じた2026年連邦上院選の構図を総括する。

2026年連邦上院選の情勢③〜民主党の奪取が視野に入った共和党基盤の3議席〜

2026年11月3日(現地時間)の中間選挙まで1カ月半を切った。民主党が連邦上院で多数派を獲得するには共和党から少なくとも4議席を奪う必要がある。本稿では、共和党の基盤が強いものの民主党による議席奪取が視野に入った3議席(アラスカ州(Alaska)、オハイオ州(Ohio)、アイオワ州(Iowa))の情勢をみていく。

2026年連邦上院選の情勢②〜民主党が奪取を狙う中心的な3議席〜

2026年11月3日(現地時間)の中間選挙まで1カ月半を切った。民主党が連邦上院で多数派を獲得するには共和党から少なくとも4議席を奪う必要がある。本稿では、民主党が議席奪取を狙う中心的な3議席(テキサス州(Texas)、メイン州(Maine)、ノースカロライナ州(North Carolina)の情勢をみていく。

2026年連邦上院選の情勢①〜民主党が守る必要がある3議席〜

2026年11月3日(現地時間)の中間選挙まで1カ月半を切った。民主党が連邦上院で多数派を獲得するには共和党から少なくとも4議席を奪う必要がある。本稿では、2026年連邦上院選で民主党が多数派を得る可能性が高まっていることを解説したうえで、民主党が守る必要がある3議席(ミシガン州(Michigan)、ニューハンプシャー州(New Hampshire)、ジョージア州(Georgia))の情勢をみていく。

民主党の「51人目」になるのか〜ジョン・フェッターマン議員が中間選挙後の連邦上院で握る影響力〜

2026年9月9日(現地時間)、共和党の中間選挙大会に民主党のジョン・フェッターマン連邦上院議員が映像で登場した。民主党の現職連邦上院議員が共和党大会に出演するだけでも異例だが、今回の出来事がとりわけ注目された背景には、11月の中間選挙後に民主党が51対49で上院多数派を奪還する可能性が現実味を増していることがある。その51議席の中で、民主党との亀裂が深まりつつあるフェッターマンが多数派維持に不可欠な「51人目」となれば、中間選挙後の上院民主党の対応、ひいてはトランプ政権の人事や予算などに大きな影響を及ぼす可能性がある。本稿では、なぜ「51人目」が極めて重要なのかを確認したうえで、フェッターマンの経歴と民主党との距離、そして中間選挙後の影響力を見ていく。

民主社会主義者が資金力16倍の有力候補を破ったフロリダ予備選〜中間選挙で共和党が狙う「社会主義」攻撃〜

8月18日(現地時間)に行われたフロリダ州(Florida)の連邦上院民主党予備選で、民主社会主義者を自認する州下院議員アンジー・ニクソン(Angie Nixon)が、全国的な知名度と圧倒的な資金力を持つアレックス・ヴィンドマン(Alex Vindman)を破る番狂わせを起こした。一方、同じ日に行われた知事民主党予備選では、連邦下院議員時代には共和党に所属していた中道派のデイビッド・ジョリー(David Jolly)が圧勝した。本稿では、フロリダの一見矛盾する2つの結果から、民主党内で何が起きているのか、全米に広がる民主社会主義の台頭が11月の中間選挙にどこまで影響するのか、そして日本から見たこの2つの選挙の意味を解説していく。

選挙から撤退したのになぜ勝てる〜 アメリカの予備選で起きた2つの異例〜

2026年8月、選挙戦から一度撤退した候補が予備選で勝利するという不思議なことがアメリカで立て続けに起きた。8月11日(現地時間)には、ウィスコンシン州(Wisconsin)で実施された民主党知事予備選で、一度撤退した後に選挙戦に復帰したデイビッド・クロウリー(David Crowley)が勝利した。8月4日(現地時間)には、ミシガン州(Michigan)の連邦下院共和党予備選でトーマス・J・スミス(Thomas J. Smith)が選挙戦から撤退した状態のまま勝利した。本稿では、2つの異例の予備選から、アメリカにおける「選挙からの撤退」の意味と予備選での有権者の投票行動を見ていく。