不人気でも共和党を支配し続けるトランプ〜5月の4つの予備選で示された圧倒的影響力〜

2026年5月、11月の中間選挙に先立って行われた4つの予備選において現職が相次いで負け、共和党内ではドナルド・トランプ大統領がいまだに圧倒的な影響力を持っていることが示された。なぜアメリカ全土では不人気なトランプ大統領が共和党予備選では影響力を維持できているのかを解説し、各州の選挙結果を分析した上で、11月の中間選挙と日本企業への影響を説明する。

連邦最高裁が「黒人多数派選挙区」に待った〜アメリカ政治を揺るがす新たな「区割り戦争」へ〜

4月29日(現地時間)、アメリカ連邦最高裁は、連邦下院における選挙区の区割りにおいて人種を考慮できるという従来の枠組みを変える判決を下した。この判決は既に11月の中間選挙の構図に影響を及ぼしており、中長期的にアメリカ政治の構造を大きく変える可能性がある。ここでは、今回の判決の背景を整理したうえで、なぜこの判決が特に南部に大きな影響を及ぼすのかを見ていく。さらに、去年夏にドナルド・トランプ大統領が引き起こした「区割り戦争」が、今回の最高裁判決によってさらに激化している状況を踏まえ、中間選挙への影響と今後の区割りの行方を考察する。最後に、日本企業への影響についても解説していく。

76日間続いた国土安全保障省閉鎖が終結〜分裂が露呈した共和党と限定的成果に終わった民主党〜

4月30日(現地時間)、76日間続いていた連邦国土安全保障省(通称DHS)の閉鎖は、DHSの大部分に資金を供給する法案が成立したことで終結した。ここでは、DHS予算の大部分が成立した一方で、国境警備・移民取締りに関連する部局の予算が未成立のまま残された経緯を解説する。また、最終的には分裂状態に陥った共和党が折れる形で予算が成立した一方で、民主党としても勝利を宣言できるほどの成果は挙げられなかったことを説明し、今回の一連の動きにおける日本企業への影響を解説する。

有力候補の撤退が生んだ連鎖〜カリフォルニア知事選と下院辞任ドミノの全体像〜

2026年11月に実施されるカリフォルニア州知事選では、民主党の有力候補だったエリック・スウォルウェル(Eric Swalwell)連邦下院議員が女性をめぐる疑惑で撤退に追い込まれ、その影響は複数の連邦下院議員の辞任連鎖につながった。知事選の仕組みと情勢を整理した上で、スウォルウェルの撤退の背景と影響を説明する。その上で、なぜこの問題が連邦下院議員の辞任ドミノにつながったのか、さらに日本企業への影響について解説する。

2026年の選挙結果が示す兆候〜共和党は中間選挙で上院・下院双方の過半数を失うのか〜

2026年に入ってから行われた連邦下院補選、州最高裁裁判官選挙、州議会補選では、共和党が大きく苦戦している。ここでは、それぞれの選挙結果を整理した上で、それが11月の中間選挙について何を示唆しているのかを解説する。具体的には、共和党は連邦下院で過半数を失う公算が大きく、連邦上院でも過半数を失う可能性が高まっている。

ボンディ司法長官の更迭〜エプスタイン問題と政治化する司法省〜

4月2日(現地時間)、ドナルド・トランプ大統領はパム・ボンディ(Pam Bondi)連邦司法長官を更迭した。ボンディ更迭の理由を整理したうえで、これまでの路線を踏襲する後任人事と、トランプ政権のもとで政治色が強まるアメリカが日本企業に与える影響について解説する。

国土安全保障省閉鎖で空港の保安検査が4時間待ちに〜議会対立の背景とトランプの対応〜

アメリカでは、連邦国土安全保障省(通称DHS)の年度予算が成立していないため、職員への給与が支払われず、空港での保安検査の待ち時間が4時間を超える事態が生じている。3月27日(現地時間)、連邦議会は予算を成立させることができなかったため、ドナルド・トランプ大統領は大統領令により職員への給与支払いを再開する措置を講じた。DHSが閉鎖状態にある背景を整理した上で、議会が膠着状態に陥っている理由とトランプが大統領令を通じて給与を支払うことができる理由を説明し、今後の展望や日本企業への影響を解説する。

イラン戦争2000億ドル予算要請で試されるMAGA〜共和党は結束できるのか〜

イラン戦争の遂行を担うアメリカ連邦国防総省は、2000億ドル(約32兆円)の追加予算を要請した。この大規模な予算要請は、イラン戦争が短期ではなく数カ月単位で継続することを示唆する。予算要請の意味と重要性を整理し、共和党が過半数を維持している連邦議会でもドナルド・トランプ大統領の政治思想をめぐって予算審議が難航する可能性を説明した上で、11月の中間選挙や日本や日本企業への影響を解説していく。

テキサス州上院予備選の結果〜共和党現職が決選投票に追い込まれ、民主党に好機〜

2026年3月3日(現地時間)、テキサス州で連邦上院議員選挙の予備選が開票された。共和党の牙城であるテキサス州の上院選がなぜ注目されているのかを整理した上で、民主党では比較的穏健な候補が初回投票で勝利し、共和党では現職が決選投票に追い込まれた結果を分析する。さらに、共和党の決選投票に向けたドナルド・トランプ大統領の動きと本選挙の見通しを確認し、この選挙が日本企業にとって持つ意味を解説していく。

連邦国土安全保障省のみの閉鎖〜不法移民取り締まりをめぐる令状なき住宅侵入への反発〜

2026年2月14日0時1分(現地時間)、アメリカ政府の連邦国土安全保障省だけが政府閉鎖に入った。トランプ政権による不法移民の取り締まりに民主党が反発した結果、同省の予算だけが成立しなかった背景を整理した上で、民主党の要求と共和党の反応、そして同省の閉鎖が日本企業にもたらす影響などを解説していく。